Japanische Klassiker mit Furigana
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かのように
阿部一族・舞姫
Lesen Sie 阿部一族・舞姫 (かのように) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 69.875 Zeichen · 141 Bildschirme
「我々も領解(りょうかい)いたし兼ねます」
「我々も」
一同の気色(けしき)は凄(すさま)じくなって来た。
小南は色を和(やわら)げた。
「いや。先の詞は失言であった。一応評議した上で返事をいたすから、暫く控えておれ」
こう云って起って、奥に這入った。
一同奥の間を睨んで待っていたが、小南はなかなか出て来ない。
「どうしたのだろう」
「油断するな」
こんなささやきが座中に聞える。
良(やや)暫くして小南が又出た。そして頗(すこぶ)る荘重な態度で云った。
「只今のおのおのの申条(もうしじょう)を御名代に申し上げた。それに就いて御沙汰があるから承れ。抑々(そもそも)この度の事件では、お上御両所共非常な御心痛である。太守様は御不例の所を、押して長髪のまま大阪へお越になり、直ちにフランス軍艦へ御挨拶にお出になって、そのまま御帰国なされた。君辱(はずか)しめらるれば臣死すとも申すではないか。おのおの御沙汰を承った上で、仰せ付けられた通、穏かに振舞ったら宜しかろう。これから御沙汰じゃ。この度堺表の事件に就いては、外国との交際を御一新あらせられる折柄、公法に拠って御処置あらせられる次第である。