Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつぜにがたへいじ
随筆銭形平次
野村 胡堂
Lesen Sie 随筆銭形平次 (ずいひつぜにがたへいじ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 905 Zeichen · 2 Bildschirme
普通の探偵小説のように、ありそうもない変質者、不可存在的な――化学方程式のない毒薬などを用いてゴマ化したりはしないと云うことだ。
これは一般の探偵小説と関聯してであるが、探偵作家には、純粋に論理的な知性が絶対に必要であると云うことである。曾て、徳田秋声と田山花袋が、「一つ大衆小説を書いて見ようじゃないか、ハッハッハ」と話し合ったということであるが、秋声や花袋は大作家ではあるが大衆文芸は書けなかったように、俺も一つ探偵小説を書いて見ようと云った作家達を、私は軽蔑する。早い話が、数学で落第点を採るような頭で探偵小説を書こうなどとは言語道断である。小酒井不木氏を始めとして、今は亡き甲賀三郎氏、大いに活躍している木々、大下、海野の諸氏にしても皆科学者であるということ、そこにも探偵小説の本質が、うかがえるのではないか。
世の捕物小説又は探偵小説でも書こうという人達に、私はこの二つの思い付きを申上げて参考に供したい。
(談)