Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっしん(に)
雑信(二)
種田 山頭火
Lesen Sie 雑信(二) (ざっしん(に)) von 種田 山頭火 (たねださんとうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.294 Zeichen · 5 Bildschirme
一言にして尽せば私は現状維持論者です。
△一転しつつある私は懐疑に生きて居ります。私は俳句其物に就て諸君の御高見を承りたいと切望しています。句の巧拙とか優劣とかいうこと以外にまた句材とか句法とかいうものについて御経験を示して戴きたいと思います。そして時々『何故我々は句作するか』という疑問を提出して考えたり論じたりするのは一面非常に無知な、そして一面非常に意味あることだろうと信じて居ります。
△ △ △
△華やかな春にあこがれていられる石花菜君の若々しい感情を祝福する。緑大野にそそり立つ樫樹のような碧松君の堅実な歩調を尊敬する。そして折からの凩に嚔をしたり苦笑したりする破口栓君の心持に同情する。私は三君とりどりの態度に動かされた。私もまた私の一部を暴露したい。荒んで石塊のように硬張った私の感情を少しばかり披露したい。あの大道芸人が群衆の前にその醜い髯面をさらすように!
△私にも春があった。青い花を求め探した、黄ろい酒を飲み歩いた。赤い燃ゆるような唇を吸った。強烈なもの、斬新なもの、身も心も蕩けてしまうようなもの、熱愛する恋人を弄り殺して剖き取った肉のようなものを貪ぼった――実人生を芸術化しようとして悶え苦しんだ、悶え苦しんで何を得た? あゝたゞアルコール中毒!