Japanische Klassiker mit Furigana
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エス・オー・エス・ボーイ
難船小僧
夢野 久作
Lesen Sie 難船小僧 (エス・オー・エス・ボーイ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.169 Zeichen · 43 Bildschirme
○○女優だろう」
「ウン……あんな女だっていうぜ。毛唐の船長なんか、よくそんな女をボーイに仕立てて飼ってるって話だぜ。寝台の下の箱に入れとくんだそうだ。自分の喰物を領けてね」
「フウン。そういえば理窟がわかるような気もする。女ならS・O・Sに違えねえ」
「だからよ。この船の船霊様ア、もうトックの昔に腐っちゃってるんだ」
「ああ嫌だ嫌だ。俺アゾオッとしちゃった」
「だからよ。船員は小僧を見付次第タタキ殺して船霊様を浄めるって云ってんだ。汽鑵へブチ込めやあ五分間で灰も残らねえってんだ」
「おやじの量見が知れねえな」
「ナアニヨ。S・O・Sなんて迷信だって機関長に云ってんだそうだ。俺の計算に、迷信が這入ってると思うかって機関長に喰ってかかったんだそうだ」
「機関長は何と云った」
「ヘエエッて引き退って来たんだそうだ」
「ダラシがねえな。みんなと一所に船を降りちまうぞって威かしゃあいいのに」
「駄目だよ。ウチの船長は会社の宝物だからな。チットぐれえの気紛なら会社の方で大目に見るにきまっている。船員だって船長が桟橋に立って片手を揚げれや百や二百は集まって来るんだ」
「それあそうかも知れねえ」