Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきたたき
雪たたき
幸田 露伴
Lesen Sie 雪たたき (ゆきたたき) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.132 Zeichen · 56 Bildschirme
座の一隅には矮い脚を打った大きな折敷に柳樽一荷置かれてあった。客が従者に吊らせて来て此処へ餉ったものに相違無い。
突然として何処やらで小さな鈴の音が聞えた。主人も客も其の音に耳を立てたというほどのことは無かったが、主人は客が其音を聞いたことを覚り、客も主人が其の音を聞いたことを覚った。客は其音が此家へ自分の尋ねて来た時、何処からか敏捷に飛出して来て脚元に戯れついた若い狗の首に着いていた余り善くも鳴らぬ小さな鈴の音であることを知った。随って新に何人かが此家へ音ずれたことを覚った。しかし召使の百姓上りのよぼよぼ婆が入口へ出て何かぼそぼそと云っていたようだったが、帰ったのか入ったのか、それきりで此方へは何も通じは仕無かった。
主人は改めて又にッたりとして、
「ヤ、了休禅坊の御話といい、世間の評話といい、いろいろ面白うござった。今日はじめて御尋をいただいたなれど十年の知己の心持が致す。」
「左様仰あって頂き得て、何よりにござる。人と人との気の合うたるは好い、合いたがったるは悪い、と然る方が仰せられたと承わり居りまするが、まことに自然に、性分の互に反りかえらぬ同士というはなつかしいものでござる。