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Japanische Klassiker mit Furigana

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でんきかんばんのしんけい

電気看板の神経

海野 十三

Lesen Sie 電気看板の神経 (でんきかんばんのしんけい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.480 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

金属ほど電気をよく伝えるものはない。それになにをわざわざ、危険きわまる金属を選んで使用するのであるか、警視庁の保安課なんて、一体どんな仕事をやっているのかと言いたくなる。――岡安巳太郎は、色蒼ざめた顔を上下にふり乍ら、よく憤慨したものさ。

岡安の電気恐怖病症状については、この上述べると際限がないので、この辺でよしたい。「俺は電気に殺されるに違いないんだ」と彼は口癖のように言っていたもんだ。その度に春ちゃん――これが例のカフェ・ネオンの女給で「カフェ・ネオンの惨劇」の一花形であるわけだが――から「またオーさんのお十八番よ。そんなに心配になるんなら、岩田の京ぼんに頼んで、いっそ一と思いに、感電殺しをやってもらえばいいじゃないの、オーさんッ」と、尻上りの黄色い声を浴びせかけられていたものさ。この岩田の京ぼん、本名京四郎というのは、カフェ・ネオンから一丁ほど先にある電気商の若主人で、ネオンの新築当時、電燈や電熱器の配線工事をやった関係があって、それからこっち、客になってはウイスキーを舐めに来たり、また出入の電気屋として配電の拡張工事や、問題のネオン・サインの電気看板の取付けにやって来たりなどして、どっちかと言うとカフェ・ネオンの特別客というわけだった。