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Japanische Klassiker mit Furigana

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れいかん!

霊感!

夢野 久作

Lesen Sie 霊感! (れいかん!) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.898 Zeichen · 45 Bildschirme

Aozora Bunko

と同じ事を云いながら、長い長いため息を吐いたと、後でレミヤが話しておりました。

レミヤの話によりますと叔父夫婦はそれから後というものは、その事ばかりを繰り返し繰り返し云って愚痴をこぼしていたそうです。

「ドッチでもいいから一人、自動車に轢かれてくれないかナア」

なぞとヒドイ蔭口を云った事もありましたそうで……。

「お前はアルマとマチラとどっちが好きなのかい?」

とレミヤに尋ねた事も一度や二度ではなかったそうです。けれどもレミヤはいつも顔を真赤にして、

「どちらでも貴方がたのお好きな方を……妾にはわかりませんから……」

と答えたそうですが、これはレミヤの云うのが本当で、そんな下らない事をきく両親の方が間違っております。私と弟のドチラがいいかという事は神様でもきめる事が出来ないのですから……。

けれども、そこが老人の愚痴っぽさというもので御座いましょうか。叔父夫婦は、それから後というもの考えれば考える程、娘の婿として適当な人間は私達二人以外にないようにシミジミと思われて来るのでした。申すまでもなく叔父達夫婦のそうした気持ちの中には、今までに手を尽して探しあぐんだ苦労づかれも交じっていたろうと思われるのですが、せめてドチラかに鵜の毛で突いた程でもいいから欠点がありはしまいか。