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Japanische Klassiker mit Furigana

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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

Lesen Sie 霊魂第十号の秘密 (れいこんだいじゅうごうのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.100 Zeichen · 86 Bildschirme

Aozora Bunko

そういうわけで、隆夫のたましいは、一時東京の家のことや母親のことや、それから友だちのことなどもすっかり忘れて、気軽なたましいの生活をたのしんでいた。

いつも寝起きしていた枯草の山が、トラックの上へ移しのせられ、どこかへはこばれていく。それを見た隆夫のたましいは、いっしょにそのトラックに乗って行ってみようと思った。

その日は、天気が下り坂になって来て風さえ出て来たので、農夫たちは急いで枯草を車へのせ、その上をロープでしっかりしばりつけた。それから荷主の農夫が、パイプをくわえたまま、トラックの運転手にいった。

「とにかくカッタロの町へはいったら、海岸通のヘクタ貿易商会はどこだと聞けば、すぐに道を教えてくれるからね」

「あいよ。うまくやってくるよ」

トラックは走りだした。

隆夫のたましいは、枯草の中へ深くもぐりこんで、しばらく睡ることにした。車が停ったら、起きて出ればよいのだ。そのときはカッタロの町とかへ、ついているはずだ。

たましいは、ぐっすり寝こんだ。

運転手の大きな声で、目がさめた。枯草をかきわけて出てみると、なるほど町へついていた。古風な町である。