Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きりがくれいかほのゆけぶり

霧陰伊香保湯煙

三遊亭 円朝

Lesen Sie 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.546 Zeichen · 234 Bildschirme

Aozora Bunko

治「へえ御免下さいまし」

下婢「おや入らっしゃいまし」

女「まア宜く入らっしって下さいました、先程は結構な物を沢山頂戴致しまして、何ともお礼の申上げようがございません」

治「何う致しまして、却って詰らんものを上げ、結構なものを戴きましたから、私は徳を致したような勘定で相済みません」

女「さ、座布団へ」

治「オヤお構いなすってはいけません、私はヘヽ前橋の田舎者でございますから、東京のお菓子は大層結構で」

女「いえ、何ういたしまして……今日は何もございませんが、当地の名物だと申しますから、瓜揉と胡麻豆腐だけを取りましたから、さア一口召上って」

と酌をする。

治「これは恐れ入りましてございます、向山の名物で……先程お女中から種々お話でございましたが、殿様は飛んだ事でございました」

女「いえ最う過去りました事で、今はもう諦めて仕舞いました、ト申すと何か不実なようでございますが、去る者日々に疎しとやらで、漸々忘れてしまいましたが、深川の方に少々身寄が有りますので」

治「左様でございますか、併し未だお若いのにお独身で在っしゃるのは惜い事で、まだ殿様は四十代でいらっしゃいましょう……へえ頂戴致します」