Japanische Klassiker mit Furigana
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あおいボタン
青いボタン
小川 未明
Lesen Sie 青いボタン (あおいボタン) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.617 Zeichen · 10 Bildschirme
そして、男の子のほうが、しまいには逃げ出してしまったのです。
正雄と彼女とは、だんだん仲よしになってまいりました。正雄のおかげで、このごろは学校へいっても、みんなからいじめられないのを喜んでいました。そして、どうか自分の家へ遊びにきてくれるようにといいました。
ある日のこと、正雄は、彼女の家へ遊びにゆきますと、女の子の母親はたいそうお礼をいわれました。そして、正雄がよく自分の子供をいたわってくれたといって、お菓子などをくださいました。
女の子のお父さんは、すでに死んでなかったのです。その家は、彼女とお母さんとの、さびしい二人ぎりの生活でありました。女の子は、絵本を出したり、お人形を出して見せたりしました。二人は、いっしょに、その絵本をひろげてながめていましたが、その遊びにも飽きた時分でした。
「ああ、私この箱の中に、大事にして持っている、青い石のボタンがあってよ。亡くなられたお父さんからいただいたの。これを、あなたにあげますわ。」といって、彼女は、小さな蒔絵のしてある香箱のふたを開けて、中から、三個のボタンを出して、正雄の手に渡しました。
正雄は、それをしみじみと見ながら、きれいなボタンだと思いました。