Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あおいふろしきづつみ

青い風呂敷包

大倉 燁子

Lesen Sie 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.612 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

杉村は驚いて椅子を離れ、係長に会釈して、

「では、ちょっと、行って来ます」と云って、室を出ようとすると、出合頭に山本桂一が顔を出して、

「川口氏は只今息を引取りました。杉村さん、これでこの事件もやっと片附きましたね」と晴々した顔で二人の方を見て、

「謎の鍵を掴んでいたのは、川口氏でしたから――」

係長と杉村は顔を見合せたまま、黙っていた。山本は言葉を続けて、

「杉村さん、川口さんは今朝未明に入院したのだそうですよ」

「えッ、何だって?」

杉村は吃驚して訊き返した。病院に問い合せた時、確かに入院している、今、手術を終ったばかりだから、面会謝絶であると答えたので、それなり電話を断り、何日に入院したかという事はたしかめなかった、何という失策だったのだろう。

「川口氏はこの春も盲腸炎で入院したことがあるそうです。その時、再発したら直ぐ手術してくれと院長に頼んであったのです。だから突然飛び込んで来ても、別に怪しみもせず、早速手術室に伴れて行ったのでしょう。生憎院長はまだ来ていなかったので、外科の若い医者が代理に手術を行ったのだそうです」

「院長と故川口博士とは非常に親しかったそうだからね、その息子だ、それ位の我儘は許していたかも知れないな」