Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あおいふろしきづつみ

青い風呂敷包

大倉 燁子

Lesen Sie 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.612 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

彼女はちょっと躊躇した後、

「妹がほんのちょいとの間、あの人と同棲していたことがあるんです。それも無理やりに――、強制的に同棲させられたんですが――」

「ご亭主だッたのか?」

「おお、いやだ、ご亭主じゃありません」

「君の妹は何しているんだ? やはり、女給さんかね?」

初子は少し得意らしく言った。

「女優ですわ」

「女優? 何んて名だ?」

「江川百合子」

それを聞いてから、杉村は始めて彼女の顔をよく見た。なるほどどこか江川百合子に似ている、妹も美しいが、カフェー・ドラゴンのナンバー・ワンだけあって、姉の初子も非常な美人だ。

「吉川と百合子とはどこで知合ったんだ?」

「私と一緒に横浜で女給をしていた時です。吉川さんは妹を大変贔屓にしてくれました。その頃、あの人はまだ学生さんでしたが、いろんな嘘を吐いてはお父さんからお金をせびり取り、そのお金を湯水のように使って妹の歓心を買っていましたが、遂々それがお父さんに知れ、学資を断れてしまいました。吉川さんはすっかり悲観して、少時姿を見せませんでしたが、軈て学校も止めてしまい、運転手になったと云って、また来はじめました」

「すると二人は恋仲だったんだな」