Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
指示されて苦しみます。しかも私はまだ天香師をそのままにナハフォルゲンできない心のありさまにありながら、私のすぐそばにかかる愛と犠牲の行者を持っているのはどのように不安だか知れません。
私は少なくとも天香師の前では愛を口にすることだけはさし控えます。「私は少しも愛してはいません」というほうがどれほど安らかか知れません。そして世のなかの、ことに文壇の愛の論者たちが皮肉にさえ感じられます。私は天香師のそばをしばしば逃げ出したくなります。しかもその真実な性格にひきつけられてそれもできません。私は、謙さんにも話したことですが、今心の生活が行きつまっています。どちらにも進まれないような境涯に座して苦しんでいます。自分のなかのむなしいものや、甘えるものや、また自分の発心や動機などに根在する不純な趣味的要素(妙な言葉ですけれど)に眼がつくほど、新しい生活に対して二の足を踏みます。真の祈りの心持ちは隙間のない実践的意志から必然に分泌せられるべきものなのに、私たちには、その実践的意志が、まじめになっていません。したがって真実に祈ったことはありません。それゆえに神の姿は私たちの眼には封じられています。