Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
そしてまた、あれだけの手紙をかくことはめったにあるまいという気もするのです。僕は今「父の心配」という四幕物の現代物の戯曲の三幕目をかいていますが、これはたぶん君に気に入ってもらえるだろうと思っています。
僕のかいた物の中で一番すなおで教養的で僕の無理をしない自然な持ち味が出ていると思っています。来月初旬「俊寛」を、小山内氏が監督して左団次一派が、明治座で上演することになりました。艶子はあれからずっと病気がなおらないので、ねたきりでいます。この頃母が看護に来ています。僕はあいかわらず室に閉じこもったままで少しも外出しません。三月になったら時々出てみたく思います。一度どこかへ旅行がしてみたくてたまりません。君の研究がますます学術的に精密となり深奥となりゆくのを心からお祝いします。では今日はこれでよします。
私からはたびたび便りをしなくても、からだのいい貴殿からはなにとぞたびたび便りを下さい。僕は君の手紙を読むのはたいへん好きなのですから。そしてその手紙のなかにある教養的な、君でなくては書けない、美にまで解かされた理智的空気に触れることは僕にとってよい刺戟でもあるのです。