Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
私のこのもだえは二週間ほど前にお絹さんが私をたずねて来てからますます強くなりました。お絹さんは突然私をたずねて来ました。そして五日ほど私たちと一緒に暮らしました。彼女はますますはげしく私を恋い慕うようになりました。五日の間一緒にいても彼女ははればれとたのしく私たちと暮らしたというよりも、何となく悩ましげに苦しげに見えました。そして私と二人きりになるときには重苦しい、悩みの言葉を出しては不安のように見受けられました。彼女は苦しい都合を冒して広島を出ているので、ゆっくりしているわけにもゆかず、帰りたくないといって泣きながら舟に乗って別府を去りました。その日は波は静かでしたけれど空は曇って不安な天候でした。ハシケで汽船まで妹と一緒に見送りましたが、別れる時に妹の手を握って泣いていました。(彼女は感じやすく、じきに親しくなる性質にて、妹をすぐに好きになり、いくらか崇拝するほどになりました)私たちは埠頭に立って船の出るまで見送りました。私は船で人を送ったのは初めてでしたからか、たいへんかなしく感じました。そして彼女はしきりに船よいを気にしていたので、あの「青と白」