Japanische Klassiker mit Furigana
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あおだけ
青竹
山本 周五郎
Lesen Sie 青竹 (あおだけ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.622 Zeichen · 29 Bildschirme
、惜しくも馬から落ちてしまった、長蛇をめのまえに見つつ逸し去ったのである。このあいだに直政の兵の一部がぶんご盛淳を討ちとめていたのであるが、乱軍のなかのことで誰が功名人であるかわからなかった、名乗って出る者もなかった、それでその部隊ぜんたいの手柄として軍鑑にしるされたのであった。
阿多ぶんごを討ちとめた若者はと、いま忠勝にきかれても、だから直政にはすぐに返辞ができなかったのである。そうきくからには忠勝は知っているにちがいない、それに対してじつは当家ではその者がわかっていないのだとは答えられるものではなかった、それで直政はそれとなく忠勝から話をひきだすことにしたのである。「阿多もりあつを討ったおり、こなたは其処に見ておられたのか」「うん見ておった」忠勝はうなずきながら答えた、「四半のぬのに墨絵で蕪の絵を描いためずらしい差物に目をひかれ、思わず馬をかえしたとき、まさに豊後へ一槍つけたところであった、その折の戦いぶりは今でもありありと眼にのこっておる」直政はほっとした、四半のぬのに墨絵でかぶらを描いたさしものと云えば一人しかいない、その若者が誰であるかはそのひと言でわかったのだ。