Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おんがくかいのめいしん
音楽と生活 兼常清佐随筆集
兼常 清佐
Lesen Sie 音楽と生活 兼常清佐随筆集 (おんがくかいのめいしん) von 兼常 清佐 (かねつねきよすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.475 Zeichen · 61 Bildschirme
ニッポンの流行唄はニッポン語で唄われる。――そういったら読者諸君はそんな事はわかり切っていると怒るかもしれないが、しかし必ずしもそれはわかり切っているとばかりは言われない。そしてこの辺で話が多少面倒になって、注文の随筆という事からは、あるいは流行唄と国民歌謡ぐらいのへだたりが出来るかもしれない。
2
ニッポンの流行唄はニッポン語で唄われる。ニッポン語の性質からひどく離れたものは私共になつかしみを感じさせにくい。例えば世界的に有名な流行唄『暗い日曜日』は私が確に一番美しい、一番おもしろいと思った曲の一つである。私はあの曲に気品をさえ感じる。しかしそれをニッポン語で唄うと何となくおかしい。不自然である。フランス語で聞く美しさの半分以上はなくなる。やはりニッポンの流行唄はニッポンの言葉にあったニッポンのふしでなくては本当には成立しない。この事が学校唱歌だの国民歌謡だのいうような西洋音楽の組織を基礎にした曲が、心底から私共大衆の感情になずまない理由の一つであろうと思う。
ここで話が実際非常に面倒になる。一体何がニッポンのふしであるか? 一体ニッポンのふしというような特別なものが存在するか?――それが話の中心になる。