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Japanische Klassiker mit Furigana

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あごじゅうろうとりものちょう

顎十郎捕物帳

久生 十蘭

Lesen Sie 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.550 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

……ちえッ、笑わせるにもほどがある。手前のような野郎は、嚮後、友達だなんぞと思わねえから、そう思え」

六平は、いつの間にか片だすきをはずして双膚ぬぎ、むかしの地を丸出しにして床几のうえに大あぐらをかき、毛むくじゃらの脛をピシャピシャたたきながら、

「こいつアやられた。そこまでお見とおしたア知らなかった。……やいやい、芳太郎、まア、そうご立腹あそばすな。悪気でしたわけじゃねえ。ちょっと曰くがあって、それで出放題なことを言ったんだから、まア、勘弁してくんねえ」

「勘弁してくれというなら勘弁しねえこともねえが、じゃアその曰くというのを聞こうじゃねえか。……なア、みんな、こりゃアいちばん聞かねえじゃおさまらねえところだ、そうだろう」

「そうだとも、そうだとも」

「やい、六平、吐かさねえと、この屋台へ火をつけて焼やしてしまうからそう思え」

顎十郎は、とど助のほうへ振りかえって、

「これは、だいぶ面白くなってきました」

とど助はうなずいて、

「さんざ無代で飲食したうえ、こんな余興まで入るとは思いませんでした。いや、甚ッとおもしろかです」

六平は、急にヤニさがって、

「どうでもというなら聞かせてやる。