Japanische Klassiker mit Furigana
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あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Lesen Sie 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.327 Zeichen · 43 Bildschirme
……これは、と驚いて、急に下役を呼びあつめ、きのう届いた二十万両、片ッぱしから蓋をあけて調べて行くと、万両箱のほうには変りはないが四十の千両箱のうち三十二だけが、これがみんな古釘……」
「うむ……うむ」
「つまるところ、石船に衝きあてられたほんのちょっとしたドサクサのあいだに、掏りかえられたのにちがいない。……それはそれとしても、なにしろもう朝がけ、川には荷足も数多く、ひと目もある中で、どんな方法でそんな素早いことをやりやがったものか。……金高も金高ですが、やりかたがあまりにも不敵。お上の御威勢にもかかわることですから、浅草の橋場と中川口のお船改番所の関所をしめ、下り船の船どめをして一艘ずつ虱つぶしに調べあげているんですが、いまだに、なんの手がかりもねえようなわけなんで……。それでね、阿古十郎さん……」
返事がないので、のぞきこんで見ると、顎十郎、膝に手をついたまま鼾をかいて眠っている。
金座
金座は、俗に、お金改所ともいって、いまの造幣局。
日本橋、蠣殻町二丁目にある銀座が分判銀、朱判銀を鋳造するのにたいして、金座のほうは大判、小判、分判金を専門に鋳造する。