Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうせんだまのはなし
風船球の話
小川 未明
Lesen Sie 風船球の話 (ふうせんだまのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.988 Zeichen · 6 Bildschirme
私が空へ上がったら、おまえさんもいっしょに愉快なめがされるじゃありませんか。私は、自分ひとりだけおもしろいめをしたいというのではありませんよ。」と、風船球は糸に向かっていいました。
糸は、お嬢さんのいいつけを守っているのであります。しかし、風船球が、自分ひとりで楽しむのでない、いっしょに愉快なめをしたいといったのをききますと、なるほどなと考えました。なぜなら、自分も、こうしていたのでは、いつまでたっても、おもしろいめがされなかったからです。
「いや、お嬢さんに対してすまないから、どうしても放すことはできない。」
と、糸は答えました。
「そんな、がんこなことをいうものでありませんよ。いま、あの小鳥が話したことを聞かなかったのですか。町には、にぎやかな行列が通るというし、港には、大きな汽船がきているということでした。はやくいって、それを見たいという考えにはなりませんか。」と、風船球は糸をそそのかしたのです。
「なるほどな。」と、糸は感服しました。
「じゃ、私は、たんすの環から離れて、あなたといっしょについてゆきますよ。」と、糸はいいました。
「さあ、早く、お嬢さんに見つからないうちに、二人は、この窓から逃げ出しましょう。