Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふううのばんのこぞうさん

風雨の晩の小僧さん

小川 未明

Lesen Sie 風雨の晩の小僧さん (ふううのばんのこぞうさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.030 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

これを見ていた、小僧さんは、

「すこし小さいようですね。持って帰りまして直してまいりましょう。そして、明朝早くおとどけいたします。」といいました。

「朝は、学校が早いのですから、七時までに持ってきてもらわないとまにあわないのですよ。」

「承知いたしました。」

小僧さんは、オーバーシューズを包んできたふろしきへふたたび包みかけていました。

「この雨風の中をせっかく持ってきてもらってお気の毒ですね。」

「どういたしまして、こちらが悪いのです。寸法をまちがえましてすみません。」

小僧さんは、丁寧にお辞儀をして帰ってゆきました。

それを見送っていた、かね子さんは、小僧さんの姿が闇の中に見えなくなる時分、

「かわいそうね。」と、しみじみとした調子で、お母さんに向かって、いいました。

「みんな、ああして修行をして、大きくなって、いい商人になるのですよ。」と、お母さんは、いって、しばらく考えていらっしゃいました。

*   *   *   *   *

信吉は、朝早く目を覚ますと、昨夜からの雨は、まだやまずに降りつづけていました。

「そうだ、お嬢さんの学校へいかれる前に、オーバーシューズをおとどけしなければならない。