Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょくどう

食堂

森 鴎外

Lesen Sie 食堂 (しょくどう) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.157 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてこう云った。

「あれは外国から這入る印刷物を検閲して、活版に使う墨で塗り消すことさ。黒くするからカウィアにするというのだろう。ところが今年は剪刀で切ったり、没収したりし出した。カウィアは片側で済むが、切り抜かれちゃ両面無くなる。没収せられればまるで無くなる。」

山田は無邪気に笑った。

暫く一同黙って弁当を食っていたが、山田は何か気に掛かるという様子で、また言い出した。

「あんな連中がこれから殖えるだろうか。」

「殖えられて溜まるものか」と、犬塚は叱るように云って、特別に厚く切ってあるらしい沢庵を、白い、鋭い前歯で咬み切った。

「木村君、どうだろう」と、山田は不安らしい顔を右隣の方へ向けた。

「先ずお国柄だから、当局が巧に柁を取って行けば、殖えずに済むだろう。しかし遣りようでは、激成するというような傾きを生じ兼ねない。その候補者はどんな人間かと云うと、あらゆる不遇な人間だね。先年壮士になったような人間だね。」

茶を飲んで席を起つものがちらほらある。

木村は隠しから風炉鋪を出して、弁当の空箱を畳んで包んでいる。

犬塚は楊枝を使いながら木村に、「まあ、少しゆっくりし給え」