Japanische Klassiker mit Furigana
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めしまつま
飯待つ間
正岡 子規
Lesen Sie 飯待つ間 (めしまつま) von 正岡 子規 (まさおかしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.525 Zeichen · 126 Bildschirme
ドレ一寝入しようか。………………アア淋しい淋しい。この頃は忌日が来ようが盂蘭盆が来ようが誰一人来る者もない。最も此処へ来てから足かけ五年だからナ。遺稿はどうしたかしらん 大方出来ないのは極ってる。誰も墓参りにも来ない者が遺稿の事など世話してくれる者はない。お隣の華族様も最う大分地獄馴れて蚯蚓の小便の味も覚えられたであろう。淋しいのは少しも苦にならないけれど、人が来ないので世上の様子がさっぱり分らないには困る。友だちは何として居るかしらッ。小つまは勤めて居るなら最う善いかげんの婆さんになったろう。みイちゃんは婚礼したかどうかしらッ。市区改正はどれだけ捗取ったか、市街鉄道は架空蓄電式になったか、それとも空気圧搾式になったかしらッ。中央鉄道は聯絡したかしらッ。支那問題はどうなったろう。藩閥は最う破れたかしらッ。元老も大分死んでしまったろう。自分が死ぬる時は星の全盛時代であったが今は誰の時代かしらッ。オー寒い寒い何だかいやに寒くなってきた。どこやらから娑婆の寒い風を吹きつけて来る。先日の雨に此処の地盤が崩れたと見えて、こおろぎの声が近く聞えるのだが誰も修理に来る者なぞはありゃしない。