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Japanische Klassiker mit Furigana

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くびちょうだい

首頂戴

国枝 史郎

Lesen Sie 首頂戴 (くびちょうだい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.756 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

呼び止める伊賀之助の声を残し、遁れられるだけは遁れてみよう、こう思ったか追っかけた。

「御用々々!」

と遠退く声!

「ワッ」と二、三度悲鳴がした。

大膳が捕方を切ったのらしい。

「よせばよいのに殺生な奴だ! どうせ捕れるに決っている。覚悟の出来ていない人間は、最後の土壇場で恥を掻く。……が、俺には却って幸い、どれこの隙に腹を切ろう」

左の脇腹へブッツリと、伊賀之助刀を突き立てた時、

「お見事!」

という声が隣室でした。

襖をひらいて現れたのは、青竹の杖をひっさげた、容貌立派な乞食であった。

「やッ、汝は!」と伊賀之助。

「淀川堤におりました者」

「汝が然うか? どうして此処へ?」

「御首級頂戴いたしたく……」

「俺の首をか、何んにする?」

「或お方のお屋敷へ参り、或お方へ近寄って、一太刀なりとも恨みたい所存……」

「ううむ」と唸ったが伊賀之助「身分をいわっしゃい! 名をいわっしゃい!」

「或お方の差金により、取潰された西国方の大名、その遺臣にござります」

「淀川における風流は?」

「ただ拙者という人間を、貴殿のお耳に入れようとな」

「うむ矢っ張り然うだったか。易水の詩を残したは? 我等の企ての失敗を、未然において察しられたか」