Japanische Klassiker mit Furigana
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くびちょうだい
首頂戴
国枝 史郎
Lesen Sie 首頂戴 (くびちょうだい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.756 Zeichen · 20 Bildschirme
だって貴公そうではないか」総髪の武士ニヤニヤと揶揄するようにいい出した。「蒲鉾小屋に住んで、襤褸を着て、名刀を所持してスッパ抜く、ちゃァんと敵討ちに出来ている。そんな噂を耳にしてごらん、狙われている敵は飛んでしまうよ。そうでなかったら衆を率い返討ちにして殺してしまうだろう」
「成程」と今度は判ったらしい。「敵討ちでないとしますると、何処かの大通が酔興のあまり……」
「その見立ても中らないな」総髪の武士蹴飛ばしてしまった。「いかさま茶を立て遊女を侍らせ、香を焚きながら蒲鉾小屋にいる。――という風流にもなろうけれど、どうもその後が似合わしくない」
「何んでござるな、その後とは?」
「矢っ張り夫れさ、名刀さ」
「ははあ名刀が邪魔しますかな」
「どだい風流というやつは、人間をノンビリさせ茫然させ、生鼠にするのに役立つものでな、そこに風流のよい所がある。ところが刀というやつは、人間を頑張りにし意地っ張りにし、肘を張らせるに役立つものさ。このまるっきり反対のものを、一緒に引っかかえている以上、大通の酔興とはいわれないよ」
「これはご尤」と頬髯の濃い武士、照れたように苦笑を浮かべたが「貴殿のお見立て伺い度いもので」