Japanische Klassiker mit Furigana
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うま
馬
佐左木 俊郎
Lesen Sie 馬 (うま) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.299 Zeichen · 15 Bildschirme
「耕平! 汝あ早く立派な稼人になんなくちゃいけねえぞ。俺等はもう駄目だからなあ。早く立派な馬でも飼うようになって……」
父親の伝平は、ときどきそんなことを言うのであった。
「お父う! 俺、鉄道の、砂利積みに行きてえなあ。鉄道の砂利積みに出て稼ぐど、四月か五月で、馬一匹は楽に買えるから。」
耕平はそう言って、最早、青年達の中へ飛び出して行きたがっているのだった。
「それさあなあ。金は取れるかも知れねえけど、貨車の上さ立ったりして乗ってるらしいが、危ねえようだなあ。幾ら金になったって生命には換えられねえんだから、やはり、見合わせた方がよかんべぞ。」
父親の伝平はそう言って、耕平が砂利貨車で稼ぐことは、悦ばなかった。むろん、馬は欲しいのであったが、そんな風にして四十銭五十銭と持ち帰る金で馬など容易に買えるものではなく、幾度も幾度も怪我人を出していることを聞くと、伝平は、やはり、耕平を出してやる気にはなれなかった。併し、耕平は、いつの間にか、父親に隠れるようにして、砂利貨車に働いているのだった。
「お母あ! お父うさに言うなよ。お父うは、馬一匹買えるだけに、金を蓄めてから知らせるべし。