Japanische Klassiker mit Furigana
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がいこつかん
骸骨館
海野 十三
Lesen Sie 骸骨館 (がいこつかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.107 Zeichen · 15 Bildschirme
鬼火二つは舞台でおどっている。
「きゃっ」
とトシ子ちゃんが叫んで、その場に腰をぬかした。舞台の骸骨である清君と一郎君も、もうすこしで悲鳴をあげるところだった。すると中間の草むらのあやしい火がゆれ、草むらの中から何者とも知れず人間の形がすうっと浮かびあがった。
「きゃっ。お助け……」
叫んだのは、そのあやしい人影だった。とたんにあやしい光が草むらに落ち、うごかなくなった。そしてあやしい人物を下から照らしあげたのである。人相のよくない一人の男が、ぶるぶるとふるえ、両手を合わせて、しきりに拝んでいる。拝まれているのは清君と一郎君――いや、例の二体の骸骨だった。
「盗りました、盗りました。わ、私にちがいありません。……はい、何もかも申し上げます。わ、私がかくしましたので……ここへ掘りました。館内防空壕の奥でございます。その奥をもう少し穴を掘りまして、そこへかくしておいたのでございます。……いえ、みんなそっくりしております。百号ダイヤもそのままです。おかえししますから、どうぞお助けを……。尊い仏像から抜いた、もったいないダイヤを自分のものにしようと思った私は、罪ふかいやつでございます。