Japanische Klassiker mit Furigana
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おにたいじ
鬼退治
下村 千秋
Lesen Sie 鬼退治 (おにたいじ) von 下村 千秋 (しもむらちあき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.214 Zeichen · 11 Bildschirme
」
「さぁ何だろう。」
「わからないかね。それは人間どもに飼われている鶏というけものだ。」
「鶏! 初めて聞く名だな。だが、いったいそれがどうしてそんなに強いんだね。」
「それはこうだ。その鶏という奴はトッテクーと鳴くのだ。取って食うと鳴いたら最後、どんなものでも取って食ってしまうのだ。恐ろしい奴だ。」
「なるほどそんな鳴き声をする奴は外にはいない。そいつぁよっぽど強い奴だろう。」
この話を天井で聞いていた勘太郎は「しめた」と思った。するとその時、大将の鬼が鼻を天井に向けてもがもがさせながら、
「何だか人くさいぞ。」と言い出した。
ぐずぐずしていたら、あべこべに取って食われると思った勘太郎は、そこで寺中に響くような声を張りあげて、
「トッテクー……」と叫んだ。
さぁたいへん、鬼どもはあわてふためきながら逃げ出した。家来の一匹は土間へもんどり打って転げ落ち腰を折ってしまった。他の二匹の家来は柱に頭をぶつけて頭の鉢をぶち割ってしまった。大将の鬼は旦那座から一足飛びに土間へ跳ね下りようとして、囲炉裏にかけた自在鉤に鼻の穴を引っかけてしまった。すると、
「鶏につかまった。