Japanische Klassiker mit Furigana
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たましいのあえぎ
魂の喘ぎ
大倉 燁子
Lesen Sie 魂の喘ぎ (たましいのあえぎ) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.081 Zeichen · 20 Bildschirme
彼を先頭にして客はぞろぞろと従いて行った。まるで墓を発きでもするような気持ちだったので、多少の好奇心はあるものの、誰一人口をきく者はなく、ただ跫音のみ長い廊下を続いていた。
やがて、公正の指図で家扶と執事は寝観音の後ろへ廻わって封を切り、鍵を開けた。二人が背部へ手をかけようとした時、「ちょッと、待て!」と公正は制し、一同に向って、「皆様、ずっと近よって下さい。只今、観音を開けますから――」と云ってから、両人へ合図の眼を向けた。
緊張した顔を並べて一同固唾を呑んだ。重苦しい空気が室内に充満した。
ガチャリ! 背部はぱっと開かれた。
「あらッ※(疑問符感嘆符、1-8-77)」
「まあ!」と呆れたというような声がした。
「やあ、これは――、これは――」公正は呆然として顔が蒼白になった。
「何んだ! 人形じゃないか」編集局長は噛んではき出すように云った。
美事な人工ミイラを想像していた人々の前に現われたのは、よにも可愛らしい水兵服を着た男の子の人形であった。
公正は事の意外に面喰って、弁解の言葉もなく、途方に暮れている時、ふと人形の胸に抱いている第二の遺書らしきものを見た。