Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まぞう

魔像

林 不忘

Lesen Sie 魔像 (まぞう) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 131.494 Zeichen · 260 Bildschirme

Aozora Bunko

ママ何はなくとも一献……」

「ナアニ、神尾とやら申す青侍一匹、ウフフ拙者ひとりで沢山だ。みんな寝ちまえ、寝ちまえ! ついでに、酒も独りでひき請けた」

「何とか、うまいことを吐かしおる」

「神尾のほうはとにかく、酒は任せるわけには行かんぞ」

「わッハッハ、振舞い酒となると、こやつ、眼の色を変えやがる」

崩れるような大笑いだ。この最中、気がついたのは荒木陽一郎だった。

何気なく眼が行ったのである。

隅に、短冊を散らし張りにした屏風が置いてある。ふと見ると、それが、何時の間にか逆さ屏風になっているのだ。

さかさ屏風……不吉ッ!

「おッ! 誰か死ぬぞッ!」

かれは、叫んでいた。

生きている死人

一

荒木陽一郎、松原源兵衛、それに当家のあるじ横地半九郎の三御書院番士、及び、芝源助町の無形一刀流、神保造酒の道場から助剣に来ている三人の暴れ者、遊佐剛七郎、春藤幾久馬、鏡丹波……一座六人、ハッと申し合わせたように酒杯をひかえて、十二の眼が、いっせいに隅の屏風をかえり見た。

俗に瘤寺といった。四谷自証院の裏手、横地半九郎方の奥ざしきだ。

ガヤガヤしてたやつがぴったり止まる。