Japanische Klassiker mit Furigana
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たいつりしろうとばなし
鯛釣り素人咄
佐藤 垢石
Lesen Sie 鯛釣り素人咄 (たいつりしろうとばなし) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.992 Zeichen · 12 Bildschirme
しかし外洋の大きな釣り船は別段である。
以上述べたように、鯛の釣り方と道具の形とは不可分のものであって、釣り方を大体五種に分けることができる。テンヤ釣り、フカセ釣り、枝鈎釣り、擬餌釣り、延え縄などであるが、これは地方によりまた季節によりいろいろ使いわけている。であるから、各地の鯛釣り場へ旅行してみると、そこには独特の釣法と餌があって、深い興味を惹くものだ。
春の鯛は、数多く釣れるので面白い。しかし、秋から冬にかけての鯛釣りも趣がある。殊に寒の鯛は、相当鯛釣りを修業したものが志すもので、多くは職業人の独擅場となっているのである。
元来鯛釣りは、一般の釣りのうちでも高級に属する方であって、いろいろの条件が複雑にできているから、沙魚やセイゴを釣るといったふうに、簡単にはいかない。さらに寒鯛となると、主として大鯛を狙うのである。六、七十尋から百二、三十尋の深い海底へ、糸を垂れるのであるから、よほど辛抱が必要である。
季節は、寒中の海であるため、随分特志家でないと、寒鯛釣りを志す人は少ない。
だが、釣った鯛は緋牡丹色の鱗に、金色燦然たる艶が光っている大ものだ。