Japanische Klassiker mit Furigana
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
Lesen Sie 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) von 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.675 Zeichen · 254 Bildschirme
曙町の様子などを聞かれましたので、二本杉のお話をしましたら、「それは天狗の寄合によい処ですね」といわれました。光子様も、「いつもその通りお口が悪いのです」とおっしゃいましたが、間もなくなくなっておしまいになりました。もと英照皇太后宮にお仕えした方で、山県公の眷顧を受けられ、その詠み口がお気に入っていたと聞きました。後に和装の立派な歌集なども出たようでした。椿山荘の七勝の歌などもあります。
選者の二人の点があると次点、三人なら当選です。四人は稀で、五人はまずないようでした。兄も当選などはあまりありません。私などはもとよりです。山県公は音羽大助の名で加っていられました。後には古稀庵主としてあります。その侍女の吉田貞子という方もお詠みになるので、「今度はお前のはよかった」など、楽しそうにお話になるよしを兄が申しておりました。いつでしたか獣という題で、私の当選した歌に、
恐しき獣なれども檻の内に
餌をまつ見ればあはれなりけり
「こんな歌を詠む人も選ぶ人もどうかと思うね」と兄からいわれました。
観潮楼歌会は一、二年で止み、常磐会は十幾年も続きましたが、『たづ園』