Japanische Klassiker mit Furigana
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
Lesen Sie 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) von 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.675 Zeichen · 254 Bildschirme
養子なのでしたが、家附の娘を棄てたのです。その娘は私の学校友達でした。資産のある家でしょう、後にまた養子が来ました。それは優しい一方の人らしく、患者もあるようでしたから、きっと仕合せでしたろう。小六は妻になってから、二、三人子供が出来たらしく、後年私の子供が大学に這入った時、小六の子供もいるように聞きました。どんなお医者になったでしょう。
今は都内の劇場が、ストリップショウの看板を掛けて人を呼び、雑誌の口絵にヌードがなければ売れないという時代です。こんなことも遠い遠い昔語りとなりました。
海屋の幅
『古書通信』の二月号に出ていた閑人閑語の「オキナのヘコヘコ」という条を見て、思わずほほえみました。貫名海屋の「赤壁賦」を訛ったというのですが、それを読んでまた遠い昔のことを思出しました。
お兄様がまだ若くて、陸軍へ出られて間もない明治十五年頃でしたろうか、千住の家で書斎にお使いの北向の置床に、横物の小さい幅を懸けて眺めておられました。「流芳」の二字が横書にしてあります。ほかの幅と様子が違うので、訝かし気に覗きましたら、「これは貫名海屋という人の書で、南画の人だけれど、書にも秀れているのだよ」