Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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がちょう

鵞鳥

幸田 露伴

Lesen Sie 鵞鳥 (がちょう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.335 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「気アタリという奴は厭なものだネ。わたしも若い時分には時々そういうおぼえがあったが。ナーニ必ず中るとばかりでも無いものだよ。今度の仏像は御首をしくじるなんと予感して大にショゲていても、何のあやまちも無く仕上って、かえって褒められたことなんぞもありました。そう気にすることも無いものサ。」

と云いかけて、ちょっと考え、

「いったい、何を作ろうと思いなすったのか、まだ未定なのですか。」

と改まったように尋ねた。

「それが奇妙で、学校の門を出るとすぐに題が心に浮んで、わずかの道の中ですっかり姿が纏まりました。」

「何を……どんなものを。」

「鵞鳥を。二羽の鵞鳥を。薄い平めな土坡の上に、雄の方は高く首を昂げてい、雌はその雄に向って寄って行こうとするところです。無論小さく、写生風に、鋳膚で十二分に味を見せて、そして、思いきり伸ばした頸を、伸ばしきった姿の見ゆるように随分細く」

と話すのを、こっちも芸術家だ、眼をふさいで瞑想しながら聴いていると、ありありとその姿が前に在るように見えた。そしてまだ話をきかぬ雌までも浮いて見えたので、

「雌の方の頸はちょいと一※(小書き片仮名ト、1-6-81)うねりしてネ、そして後足の爪と踵とに一※(小書き片仮名ト、1-6-81)工夫がある。