Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つるはやみき
鶴は病みき
岡本 かの子
Lesen Sie 鶴は病みき (つるはやみき) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.495 Zeichen · 53 Bildschirme
」わははと従妹がむき出しに笑い出した。氏「おかしいですか。」私「あなたのイットが面白いといつも云ってますの、このひとは。」けれど私はさっきまであんなに写真の事なんかで神経質だった氏が、打って替っておどけなんかを云うので従妹とは違った変なおかしさをおなかのなかで感じて居た。そこへ遠くの薄暮のなかから口笛が聞えて来た。T氏の弟がH屋の門を入って来たのだ。すると麻川氏は「や、種蒔くが来た」と突然顔面を硬直させて立ち上った。
某日。――夜ふけて母家へ時計を見に行くと、麻川氏が一人、応接間の籐椅子に倚って新聞を読んで居た。私は、先刻東京から来たばかりの叔母さんと一緒なので、麻川氏に一礼して直ぐ部屋へ引返そうとすると麻川氏は無理に引とめて一つの椅子に私を坐らせた。叔母さんは小柄なので、ずっと離れて窓際のちっちゃな椅子へ掛けて窓の外を見て居る。麻川氏「種蒔くはこの頃来ませんな。」私「ええ、東北の方へ行っちまったんだそうです。」麻川氏「ははあ、だが、今日も昨日も随分あなたん所でお客が多かったんですな。」私「東京から距離が近いのに土地が珍らしいから用事がなくっても遊びに来るんでしょう、東京生活よりお客が多いくらいです。