Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おうむぐらかえくびでんせつ

鸚鵡蔵代首伝説

国枝 史郎

Lesen Sie 鸚鵡蔵代首伝説 (おうむぐらかえくびでんせつ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.083 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

菊弥は、全身をワナワナと顫わせ、見まい見まいとしても、生首へ、わけても、女の洗っている生首へ眼を引かれ、物も云えず、坐っていた。

やがて女は顔を上げ、つくづくと菊弥を眺めたが、

「菊弥かえ」と云った。

「は、はい、菊弥でございます。……あ、あなた様は?」

「お前の姉だよ」

「お、お篠お姉様?」

「あい」

「お、お姉様! それは? その首は?」

「代首だよ」

「か、代首? 代首とは?」

「味方の大将が、敵に首を掻かれ、胴ばかりになった時、胴へ首を継いで葬るのが、戦国時代のこの土地の習慣だったそうな。……その首を代首といって、前もってこしらえて置いたものだそうだよ」

「まあ、では、その首は、本当の首ではないのでございますか?」

「本当の首ではないとも。木でこしらえ、胡粉を塗り、墨や紅で描き、生毛を植えて作った首形なのだよ」

「でも、お姉様、どうしてそんな首形が、いくつもいくつも、お家に?」

不幸な良人の話

「納谷家は、遠い昔から、この土地の武将として続いて来た、由緒のある家なのだよ。だから代首がたくさんあるのだよ」

「では、その代首の方々は?」

「ええ、みんな納谷家の武将方だったんだよ。