Japanische Klassiker mit Furigana
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マージャンさつじんじけん
麻雀殺人事件
海野 十三
Lesen Sie 麻雀殺人事件 (マージャンさつじんじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.337 Zeichen · 33 Bildschirme
松山は犯人の注文どおりに拇指に傷をこしらえてしまったのです」
「それはお手柄だ」と検事が言った。「なにか犯人の指紋でも残っていませんか」
「松山の指紋はハッキリ附いていますが、其の外には誰の指紋も見当りません」
「すると犯人は松山にその鋲をつかわせる機会を覘っていたことになるね」と警部が云った。
「その鋲を使わせるために、犯人は湯呑み茶碗をひっくりかえさせて、白布をとりかえました」
「ウン、それは」と検事は控帳の頁をくりかえしてみながら「湯呑をひっくりかえしたのは星尾信一郎だな。星尾に嫌疑がかかりますね」
「だが雁金検事」と帆村は言った。「茶碗をひっくりかえされるような場所に置いておくこともできますからね」
「それでは園部の湯呑み茶碗だったというから、園部が犯人というわけだね」と河口警部はおかしそうに笑った。「そりゃ余りに考えすぎていませんかな。それよりも犯人は殺人の機会をとらえるために、常に毒物や、仕掛のしてある鋲や、それから帆村さんの説によって使ったことが判った脱脂綿などを常に携帯していたわけだから、昨夜捕えてきた三人の所持品を検査すればいいと思う。いや、実は今朝、部下のものから報告があったのですが、問題の脱脂綿がみつかったのです。