Japanische Klassiker mit Furigana
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くろてぐみ
黒手組
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黒手組 (くろてぐみ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.978 Zeichen · 36 Bildschirme
そして、賊の役目を勤めた後で、今度は竹馬の跡を消す為に、賊の足跡を調べ廻ったりなんかしたのさ」
「そんな子供瞞し見たいなことを、どうして伯父が観破出来なかったのだろう。第一賊は黒い着物だったというのに、牧田はいつも白っぽい田舎縞を着ているじゃあないか」
「それが例のメリンスの兵児帯なんだ。実にうまい考えだろう。あの大幅の黒いメリンスをグルグルと頭から足の先まで捲きつけりゃ、牧田の小さな身体位訳なく隠れて了うからね」
あんまり簡単な事実なので、私はすっかり馬鹿にされた様な気がしました。
「それじゃ、あの牧田が『黒手組』の手先を勤めていたとでも云うのかい。どうもおかしいね。黒手……」
「おや、まだそんな事を考えているのか、君にも似合わない、ちと今日は頭が鈍っている様だね。伯父さんにしろ、警察にしろ果ては君までも、すっかり、『黒手組』恐怖症にとッつかれているんだからね。まあ、それも時節柄無理もない話だけれど、若し君がいつもの様に冷静でいたら、何も僕を待つまでもなく、君の手で十分今度の事件は解決出来ただろうよ。これには『黒手組』なんてまるで関係ないんだ」
成程、私は頭がどうかしていたのかも知れません。