Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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あすなろう

あすなろう

山本 周五郎

Lee あすなろう de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 19.925 caracteres · 41 pantallas

Aozora Bunko

小女が大きな湯呑を持って来、岡っ引の前へ置いて去った。岡っ引は並べてある酒と肴の皿を押しやり、水を二た口、喉を鳴らして飲んだ。

「あいつは左の腕に、花札の四光の刺青をしている、それで四光の平次と云われてるが、二人も人をあやめた凶状持ちだぞ」

「二人もあやめた」

「一人は藤沢宿、もう一人は川崎、どっちも十手を預かる御用聞だ」岡っ引は片手を伸ばして政の衿を掴んだ、「――さあ吐いちまえ、てめえ平次とどんな仕事をした」

「知らねえ、あっしゃあなんにも知らねえ」

「番所へしょっぴこうか」

「おらあ、あっしは三日めえに品川の升屋で会った、ほんとです、初めて升屋で会って、向うからさそわれて飲みだしたんで、それからずっと酒のつきあいをしていただけです、嘘はつきません、本当にそれっきりのつきあいなんです」

「泊ったのはどこだ」岡っ引は掴んだ衿をねじりあげた、「野郎、ごまかすと承知しねえぞ」

「さいしょは品川の万字相模」と政は喉の詰った声で云った、「ゆんべは高輪の松葉屋という安宿です」

「今夜はどうする手筈だった」

「なんにも」と政は首を振った、「まだなんにも相談しちゃあいません、相談する