Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas
けれども其んな野心がないから仕様がない。
今日も乃公は曲馬を見に行って、いよいよ決心した。乃公は曲馬師になろう。家にいて叱られるよりか、ああいう曲芸をして褒められる方がいい。それで乃公は斯ういう計画を立てて、此から逃る積りである。今夜の二時に曲馬の人達は出発する。どれでも宜いから彼の車にそっと乗り込めばいいんだ。そして余程行ってから、親方に頼んで弟子にして貰おう。一週間も習えば屹度上手になれる。すると乃公が真赤な着物を着て彼の馬の上で縄飛だの逆立だのする。見物人が手を叩くだろう。今鳴ったのが十一時だな。十二、十三じゃない、十二、一、二、と未だ三時間ある。早く行って待ってる方が間違ない。乃公が居なくなったら、お母さんは喫驚するだろうけれども此も立身出世の為めとあって見れば拠ない。
曲馬の人達は出発の支度をしていた。車が沢山並べてある。未だ荷物は何も積んでない。乃公は隙を見て、荷車の上の大きな箱の中へ入って、頭から風呂敷を被っていた。もう此れで弟子になれる積りで安心していた。
乃公は多分間もなく眠ったのと見える。目が覚めた時には車が動いていた。余り車がガタピシするので目が覚めたんだろう。