Clásicos japoneses con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas
お歌さんは狂気のようになって乃公の耳を引張った。富子さんは評判のお喋舌だから、明日学校へ行って何と言うか知れないそうだ。先生はお歌さんの御機嫌が変ったものだから、間もなくお暇をした。又帽子がなくなって困っていたっけ。乃公の南京鼠は巣が広くなって喜んでいる。
彼の教師は余程運の悪い奴だ。乃公の家へ来て非道い目に遇い続けだ。気絶をさせられたり、杖を折られたり、帽子を忠公に持って行かれたり、どうも散々な事ばかりだ。それでも性も懲もなくやって来る。真正に無神経な男だ。それだから又帽子を取られたんだあね。それだから蝙蝠傘を破かれても知らないでいるんだあね。
此間から百合子さんと百合子さんのお母さんが乃公の家に泊っている。乃公が悪戯をしやしまいかと思ってお母さんもお歌さんも気をつけているが、乃公は百合子さんと仲善だから決して悪い事はしない、百合子さんは乃公よりか二つ年が上だ。歌さんも綺麗だが、百合子さんは未だ子供だから可愛らしい。
乃公はお島に斯う言った。
「どうしたんだろうね、お島、百合子さんが僕の室へ入って来ると僕は胸がどきどきするくらい嬉しいんだよ。けれども出て行った後は何だか淋しいんだよ」