Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas

Aozora Bunko

それからお父さんは伯父さんから手紙が来た時又面倒な八釜しやが御出になるんだなといった事、けれどもお母さんは彼の聾耳は滞在中の雑用を払うから、伯母さんよりか始末が善いといった事、彼んな顔をしているけれども、若い時には手に負えぬ道楽者だった事、地獄まで金を背負って行く積りらしい事、何から何まで掘って聞くから、正直に答えなければならなかった。嘘は泥棒の始まりだから真正に困ってしまう。

お父さんはお昼に神保さんをお招き申した。何でも何とか町の地所を此人に買わせるんだって、お母さんと談話していた。今日は料理人が馬鹿に意地が悪い。此男は平常は正直だが、極く悪い癖で、何か御馳走のある時というと、定って根性が悪くなる。乃公なんか傍へも寄せ付けない。

何も欲しかないが、先方で彼様用心すると、此方でも何か摘んでやり度くなる。お前は豪いよといわれると、何だか豪いような心持になる。何か取りそうだなというような目付をされると、一つ取ってやろうかなという気になる。今日の事等も畢竟料理人が悪いんだ。

苺を一摘み分捕って、乃公は食卓の下に匿れた。テーブル掛が下まで垂れているから見つかる気遣いはない。