Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas
歌さんのように金歯を入れているんですか」
「面白い坊ちゃんですね」
と乃公の質問には答えない。そして今度は笑わなかったから、何も光らなかった。
「あなたの顔こそ面白い。何んですね、何うしたんです、あなたの片方の眼は些とも動かないじゃありませんか。硝子ですか」
すると歌さんが怒った。
「何ですね、太郎さん。失礼な。彼方へ行ってらっしゃい。言う事を聞かないとお母さんに申上げますよ」
乃公は拠なく出て来たが、どうも不思議で仕方がないから、少時してから又引返した。そして又凝っと見ていたら、歌さんが、
「太郎さん、彼方へ行ってね、お島にお菓子とレモンを持って来るようにいって下さい。直ぐに持って来るようにいってね」
と極く優しくいった。今度は賺して追払う積りなんだろう。そんな事をしたって、乃公は直ぐに帰って来る。彼の目の動かない訳が分るまでは今夜は寝ない積りだ。
お島に用を言付けて乃公は直ぐに戻って来た。見れば見る程奇妙でならない。右の眼は瞬きするが、左の方は決して動かない。魚の眼見たように何時も明いている。乃公も真似をして、片方の目だけで瞬きして見たが、どうも巧く行かない。