Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lee さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 210.521 caracteres · 415 pantallas

Aozora Bunko

「ええ、ひとり娘ですよ」と平蔵は休みなしに煙草をふかしながら云った、「ひとり娘ですがご心配はいりません、私は私でやってゆきます、女っていうものは、としごろになるとたんに、親からはなれちまうもんです、親の側にいるうちは、いちにんまえの女にはなれないようです」

おすえが十三になった年、平蔵が彼女を呼んで叱ろうとした。そのころは妻女もまだ生きていて、ひとり娘のおすえを大事にし、わがままいっぱいに育てた。だが十三にもなれば、そろそろ躾もしなければならないと思い、なにが原因だったか忘れたけれども、小言を云おうとして呼んだ。するとおすえは「はい」と云って立って来た。はいと云うその声と調子とは、昨日までのおすえのものではなかった。

「私やおふくろに物をねだったり、だだをこねたりしていた声ではないんです」と平蔵は静かに続けた、「――なんて云いますかな、まあひとくちに云うと、小娘から女になった声、といったようなものでしょう、親の私たちとはもう縁が切れたな、と私はそのとき思いました」

その時期がくれば、娘たちは知らないうちに親からはなれる準備ができるものだ。私はそのときもうおすえは「自分たちの娘」