Clásicos japoneses con furigana
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ふたりのおばさん
ふたりのおばさん
室生 犀星
Lee ふたりのおばさん de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 4817 caracteres · 10 pantallas
二 本と板きれ
秋にならない前に三階の家が建って、それで、すっかりおじさんは安心してしまったのか、きゅうにすることがなくなったのであろう、リョウヘイが行くと、新聞を読むか、コタツにあたっているかのどちらかで、例によって何をいってもうんうんと返事をしていた。人のいうことを聞いているのか、聞いていないのか、よくわからないようなおじさんだった。雪がいよいよ深くなると、もうコタツからはなれないでいた。おばさんには子どもも親類もないらしい、そして冬は、ダイクさんは北国では仕事を休まねばならないほどの、大雪の日がつづくのである。
おばさんはいつ死んだのか知らない、知ったのは三年も四年も後であった。おじさんはべつのおばさんをもらってから、リョウヘイの家には出いりしなくなり、リョウヘイもべつのおばさんを見にゆく機会がなかった。さきのおばさんほどいい人ではないのであろう。
二 本と板きれ
リョウヘイの家のすぐ前に、一軒のサシモノ屋があった。タバコボンとか、ひきだしのある箱とか、茶ダナとかを作る家だった。そこのおばさんは箱をみがくとか、タバコボンにロウをつけてこするとか、カンナくずのそうじをするとか、そんな仕事をしておじさんの手つだいをしていた。