Clásicos japoneses con furigana
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みさごのすし
みさごの鮨
泉 鏡花
Lee みさごの鮨 (みさごのすし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.198 caracteres · 47 pantallas
お互に人間の中の虫だ。――虫だが、書物ばかり食っている、しみのような虫だから、失礼ながら君よりは、清潔だよ。それさえ……それでさえ、聞けよ。――心中の相談をしている時に、おやじが蜻蛉釣る形の可笑さに、道端へ笑い倒れる妙齢の気の若さ……今もだ……うっかり手水に行って、手を洗う水がないと言って、戸を開け得ない、きれいな女と感じた時は、娘のような可愛さに、唇の触ったばかりでも。」
「ううむ、ううむ。」と呻った。
「申訳のなさに五体が震える。何だ、その女に対して、隠元、田螺の分際で、薄汚い。いろも、亭主も、心中も、殺すも、活すもあるものか。――静にここを引揚げて、早く粟津の湯へ入れ――自分にも二つはあるまい、生命の養生をするが可い。」
「餓鬼めが、畜生!」
「おっと、どっこい。」
「うむ、放せ。」
「姐さん、放しておやり。」
「危え、旦那さん。」
「いや、私はまだその人に、殺されも、斬られもしそうな気はしない。お放し。」
「おお、もっともな、私がこの手を押えているで、どうする事も出来はしねえだ。」
「さあ、胸を出せ、袖を開けろ。私は指一つ圧えていない。婦人が起ってそこへ縋れば、話は別だ。