Clásicos japoneses con furigana
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おもいで
ロッパの悲食記
古川 緑波
Lee ロッパの悲食記 (おもいで) de 古川 緑波 (ふるかわろっぱ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 52.651 caracteres · 114 pantallas
こんなものは、何でもない。
ホットケーキに、コーヒー、ココア、紅茶、皆歓迎だ。
かくて、僕は、此の食堂に於ては、必ず、メニュウの全部を運ばせることに、定ってしまったのである。年も若かったが、随分無茶をしたものだと、今ふり返ってみれば、そう思う。
然し、その頃の僕にしてみれば、これは決して、大食いなんてものじゃない、と思っていた。
大食い競争じゃない。第一、相手がいない、一人っきりである。そして、我慢して、苦しがって食うのではないのだ、一々を美味いと思って、味わいながら食うのである。だから、世に言う大食いとは違う。彼等は、大福を何百と食ったり、飯を何升とか食ったりするのだが、それは、もう美味くも何ともないに違いないし、同種類の物を、やたらに詰め込むというのは、下品なことだ。俺のは、違う種類の色々なものを、順序よく食うのであるから、上品なスポーツだ。そんな風に思っていたのである。
ところが、このスポーツも、一人の時は、よかったが、同じテーブルで誰かと一緒に食う時は弱った。
喜多村緑郎先生が、食堂へ入って来られて、丁度いいから、一緒になろうというんで、お話をしながら、同席することになった。