Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

さんしろう

三四郎

夏目 漱石

Lee 三四郎 (さんしろう) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 169.765 caracteres · 343 pantallas

Aozora Bunko

それよりここに待ってるほうが手間がかからないでいい」と言って枳殻の垣根の下にしゃがんで、小石を拾って、土の上へ何かかき出した。のん気なことである。与次郎ののん気とは方角が反対で、程度がほぼ相似ている。

ところへ植込みの松の向こうから、与次郎が大きな声を出した。

「先生先生」

先生は依然として、何かかいている。どうも燈明台のようである。返事をしないので、与次郎はしかたなしに出て来た。

「先生ちょっと見てごらんなさい。いい家だ。この植木屋で持ってるんです。門をあけさせてもいいが、裏から回ったほうが早い」

三人は裏から回った。雨戸をあけて、一間一間見て歩いた。中流の人が住んで恥ずかしくないようにできている。家賃が四十円で、敷金が三か月分だという。三人はまた表へ出た。

「なんで、あんなりっぱな家を見るのだ」と広田さんが言う。

「なんで見るって、ただ見るだけだからいいじゃありませんか」と与次郎は言う。

「借りもしないのに……」

「なに借りるつもりでいたんです。ところが家賃をどうしても二十五円にしようと言わない……」

広田先生は「あたりまえさ」と言ったぎりである。すると与次郎が石の門の歴史を話し出した。