Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lee 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 220.145 caracteres · 440 pantallas

Aozora Bunko

それから二三日たった朝

父の朝のおつとめの木魚が鳴り出しても

隣からコエダメの臭いがして来ないので

私はホッとしていたら

やがて臭いが流れて来た

すると木魚の音が乱れはじめて

コエの臭いは鼻がもげそうになって

しまいに本堂の方でガタンと言って

木魚の音がやんだかと思うと

お父さんがドシドシと足音をさせて外に出て行った

カンカンに怒ったお父さんがその足で

垣根の所に行って、いきなり首を突き出して

隣りの小父さんの方を睨みつけたと言うのです

――後で昇さんから聞きました

すると隣りの小父さんも気がついて

その日は鍬こそ振りかぶらないけれど

内の父の睨む目つきがあまりに憎々しいので

小父さんの方でも次第に喰いつきそうな目でにらむ

そのまま二三十分も両方で突っ立っていた末に

昇さんのお母さんがこちらに向っておじぎをしてから、小父さんの袖を引いて家に連れ込んで行ったので

やがてお父さんも本堂にもどって来たと言うのです

それ以来、またまた以前と同じように

三日にあげず睨み合いの喧嘩です

ああ、ああ、なんと言うことでしょう

火事騒ぎであれだけ我を忘れて

力を合わせることができたのに

もとのもくあみとは、なさけない!