Clásicos japoneses con furigana
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ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
Lee 不在地主 (ふざいじぬし) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 69.990 caracteres · 141 pantallas
位は小作料だけで、ドシドシ消却出来た。
――健にも分る。これだけのことを見ても、結局の背負いどころは誰か。――小作人と土方! それがハッキリ分る気がした。
「アッ!」誰か叫んだ。
トロッコが土煙をたてながら、顛覆した。裏返えしになったトロッコの四つの車輪だけが、惰勢でガラガラと廻った。――乗っていた土方は土の下になってしまった。然し、誰もそれにかまっていない。――日雇いに行っている健達は思わず立ち止って、息を殺した。
「次のトロッコが矢張りな、見るに見兼ねて、少しグズグズしてたッけア、止っちゃいかん、止っちゃいかんッて、棒頭が怒鳴ってたど。」
健達は今度S村附近に陸軍の演習があるので、その宿割を受けていた。
「兵隊さんだけには、白い飯食べさせなかったら、恥だからな。」
母親に何度も、何度も云われて、稼ぎに出ていた。然し村から稼ぎに行っているものは、三日と続かなかった。途中でやめてしまった。
「ま、俺達途中でやめれるからええが、土方達はどうする……」
帰り道は、身体中痛んだ。肩がはれ上って、ウミが出た。
「土方人間で無えべ。――土方と人間が喧嘩したって歌あるんだからな……。